2012年9月27日木曜日

「ねじの回転」

ヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」を読んでいる。創元推理文庫の南條竹則・坂本あおい訳で。初めのうちはかったるくてやめてしまおうかと思ったが、語り手の女家庭教師(という表現もどうかと思うが)は頭がおかしいのではないかと気づいてから俄然怖くなった。スティーヴン・キングは「この百年間に世に出た怪奇小説で傑作といえるのは、わたしにはジャクスンの『たたり』と、この『ねじの回転』の二作だけという気がする」と言っているらしいが、「ねじの回転」はジャクスンだったら『ずっとお城で暮らしてる』の恐さに近いのかもと思った。キングの発言を否定するわけではまったくないけど。というか『たたり』はまだ読んでないし。

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