- ウォルター・デ・ラ・メア「シートンのおばさん」大西尹明訳(『怪奇小説傑作集 3』、創元推理文庫、2012/9/30、3)
- 山田風太郎「奇蹟屋」(『山屋敷秘図 切支丹・異国小説集—山田風太郎妖異小説コレクション』、徳間文庫、2012/9/30、3)
- ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」 (『ねじの回転 -心霊小説傑作選-』、創元推理文庫、2012/10/1, 3)
- レイ・ブラッドベリ「十月のゲーム」 (『十月の旅人』、新潮文庫、2012/10/1、3)
- レイ・ブラッドベリ「休日」 (『十月の旅人』、新潮文庫、2012/10/1、3)
- レイ・ブラッドベリ「霧笛」(『太陽の黄金の林檎』、ハヤカワ文庫NV、2012/10/3、4)
- レイ・ブラッドベリ「歩行者」 (太陽の黄金の林檎』、ハヤカワ文庫NV、2012/10/3、3)
- ジョー・ヒル「二十世紀の幽霊」白石朗訳 (『20世紀の幽霊たち』、小学館文庫、2012/10/3、3)
- レイ・ブラッドベリ「四月の魔女」(『太陽の黄金の林檎』、ハヤカワ文庫NV、2012/10/4、4)
- ジョー・ヒル「ポップ・アート」大森望訳 (『20世紀の幽霊たち』、小学館文庫、2012/10/4、4.5)
ランドルフィ「ゴーゴリの妻」と並ぶ空気人形ものの傑作。「ゴーゴリの妻」とはテイストがまるで異なるが。ジョー・ヒル恐るべし。 - バーナード・マラムッド「ユダヤ鳥」(ジュディス・メリル編『年刊SF傑作選4』、創元推理文庫、2012/10/4、3)
- フレドリック・ブラウン「二つの規範」(ジュディス・メリル編『年刊SF傑作選4』、創元推理文庫、2012/10/4、3)
- カヴェーリン「盾(と蠟燭)」(『師匠と弟子たち』、妖精文庫、2012/10/6、3)
- ロバート・シェクリイ「では、ここで懐かしい原型を……」(『ミステリマガジン』2012年12月号、2012/10/6、3)
ショートショート3部作とのことだが、最後の「密室殺人」がよかった。 - ブラッドベリ「生まれ変わり」(『SFマガジン』2012年12月号、10/6、3)
- チェスタトン「白柱荘の殺人」(『ミステリマガジン』2012年12月号、10/6、3)
- ロバート・シェクリイ「夢売ります」(『幻想と怪奇 1』ハヤカワ文庫NV、10/6、4)
切れ味鋭いショートショート - ロバート・シェクリイ「ひる」(『きょうも上天気』、角川文庫、10/6、4)
- カート・ヴォネガット・ジュニア「明日も明日もその明日も」(同上、10/6、4)
- 片岡義男「心をこめてカボチャ畑にすわる」(『花模様が怖い』、ハヤカワ文庫JA、10/10、3)
- 片岡義男「夜行ならブルースが聴こえる」(同上、10/11、4)
- 莫言「女郎遊び」(『ノスタルジア 世界文学のフロンティア4』、岩波書店、10/11、3)
ノーベル文学賞おめでとうということで。 - ピランデッロ「月を見つけたチャウラ」(『月を見つけたチャウラ』、光文社古典新訳文庫、10/14、3)
- エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」(『フェッセンデンの宇宙』、河出文庫、10/14、4)
- コナン・ドイル「ボヘミアの醜聞」(『シャーロック・ホームズの冒険』、新潮文庫、10/14、3)
- コナン・ドイル「赤髪組合」(『シャーロック・ホームズの冒険』、新潮文庫、10/15、3)
- コナン・ドイル「まだらの紐」(『シャーロック・ホームズの冒険』、新潮文庫、10/15、3)
読書会の課題図書なので読んだ。 - コナン・ドイル「高名な依頼人」(『シャーロック・ホームズの事件簿』、新潮文庫、10/16、4)
- コナン・ドイル「大空の恐怖」(『北極星号の船長』、創元推理文庫、10/17、3)
- コナン・ドイル「体外遊離実験」(『ラッフルズ・ホーの奇蹟』、創元推理文庫、10/17、4)
- コナン・ドイル「花婿失踪事件」(『シャーロック・ホームズの冒険』、新潮文庫、10/18、3)
- 山川方夫「待っている女」(『歪んだ窓』、出版芸術社、10/19、3)
- コナン・ドイル「白面の騎士」(『シャーロック・ホームズの事件簿』、新潮文庫、10/19、3)
- ダンセイニ「ジョーキンズの奥方」(『魔法の国の旅人』、ハヤカワ文庫FT、10/19、4)
- Anonymous, Jan Schalken's Three Wishes (Great Tales of Terror from Europe and America, Edited by Peter Haining, Penguin Books, 10/20, 4)
- A. G. J. Rough, Sugar and Spice (The Eighth Pan Book of Horor Stories, Selected by Herbert van Thal, Pan Books, 10/20, 2.5)
- E・B・ホワイト「飛べ、オーヴィル!」(『エンサイクロペディア国の恋』、ハヤカワ文庫NV、10/20、3)
- 岡本綺堂「兄妹の魂」(『文豪ミステリー傑作選 第2集』、河出文庫、10/20、4)
- コナン・ドイル「ボヘミアの醜聞」(『詳注版シャーロック・ホームズ全集3』、ちくま文庫、10/20、3)
2012年12月31日月曜日
読了短篇リスト(2012/9/30-)
2012年12月22日土曜日
2012年9月30日日曜日
10月発売予定の気になる新刊
翻訳もの、幻想文学を中心に気になるものを拾ってみた。
『新編 SF翻訳講座』は研究社から出ていた単行本が文庫化されるらしい。「新編」となっているのが気になる。
全然知らなかったのだが 『パヴァーヌ』は面白いらしいので読んでみようと思う。
『やし酒飲み』は池澤夏樹の世界文学全集にも入っているが文庫化されるのはよいことだ。面白いよ。
『黒衣の女』は映画化されるので復刊だとか。
白水社がゾンビものというのはちょっと意外。
- 沼野充義 『世界文学から/世界文学へ』作品社
- 大森望 『新編 SF翻訳講座』河出文庫☆
- キース・ロバーツ 『パヴァーヌ』ちくま文庫☆
- ピランデッロ 『月を発見したチャウラ』光文社古典新訳文庫☆
- エイモス・チュツオーラ 『やし酒飲み』岩波文庫
- スーザン・ヒル 『黒衣の女』 ハヤカワ文庫NV
- ジャン・ジュネ 『判決』みすず書房
- 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談 綺堂読物集2』中公文庫
- マリオ・バルガス=リョサ 『継母礼讃』中公文庫
- ショーン・タン 『エリック』河出書房新社
- エラリー・クイーン 『ローマ帽子の秘密』角川文庫
- エリザベス・シューエル 『ノンセンスの領域』白水社
- ダニエル・ドレズナー 『ゾンビ襲来 国際政治理論で、その日に備える』白水社
- ホルヘ・ルイス・ボルヘス編 『新編バベルの図書館』 第2巻 国書刊行会
- 泉鏡花/中川学・画 『絵本 化鳥』国書刊行会
『新編 SF翻訳講座』は研究社から出ていた単行本が文庫化されるらしい。「新編」となっているのが気になる。
全然知らなかったのだが 『パヴァーヌ』は面白いらしいので読んでみようと思う。
『やし酒飲み』は池澤夏樹の世界文学全集にも入っているが文庫化されるのはよいことだ。面白いよ。
『黒衣の女』は映画化されるので復刊だとか。
白水社がゾンビものというのはちょっと意外。
2012年9月27日木曜日
「ねじの回転」
ヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」を読んでいる。創元推理文庫の南條竹則・坂本あおい訳で。初めのうちはかったるくてやめてしまおうかと思ったが、語り手の女家庭教師(という表現もどうかと思うが)は頭がおかしいのではないかと気づいてから俄然怖くなった。スティーヴン・キングは「この百年間に世に出た怪奇小説で傑作といえるのは、わたしにはジャクスンの『たたり』と、この『ねじの回転』の二作だけという気がする」と言っているらしいが、「ねじの回転」はジャクスンだったら『ずっとお城で暮らしてる』の恐さに近いのかもと思った。キングの発言を否定するわけではまったくないけど。というか『たたり』はまだ読んでないし。
2012年9月20日木曜日
気になる近刊メモ
ひとまず9月刊行予定分を。
アンワル・リドワンという作家のことはまったく知らないが、マレーシアの作家らしい。あまり紹介されることがない国の作家なので気にかけておきたい。
ケッチャムは鬼畜として有名なわけだが(誤解を招く表現)、怖くてまだ手を出せていない…
大阪圭吉は以前読んだ短篇が面白かったので、復刊はありがたい。
一旦延期になった『文体練習』は今度こそ出るのか。
クーヴァー、ボラーニョ、パワーズと財布に優しくないのが集中して出るのはなぜなんだろうか。
『プニン』は復刊とのこと。
『法螺吹き友の会』には単行本未収録のブラウン神父ものも入っているんだとか。
- ゲイル・キャリガー 『アレクシア女史、埃及で木乃伊と踊る』ハヤカワ文庫FT
- 『谷崎潤一郎フェティシズム小説集』集英社文庫
- アンワル・リドワン 『黄金諸島物語』紀伊國屋書店
- カルロス・フエンテス 『誕生日』作品社
- ロバート・クーヴァー 『老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る』作品社
- 山川方夫 『歪んだ窓』出版芸術社
- 山田風太郎ベストコレクション 『おんな牢秘抄』角川文庫
- 山田風太郎ベストコレクション 『くの一忍法帖』角川文庫
- ジャック・ケッチャム 『ザ・ウーマン』(仮) 扶桑社ミステリー
- 桜庭一樹 『本のおかわりもう一冊 桜庭一樹読書日記』東京創元社
- エラリー・クイーン 『フランス白粉の謎』創元推理文庫
- ロベルト・ボラーニョ 『2666』白水社
- リチャード・パワーズ 『エコー・メイカー』新潮社
- 大阪圭吉 『とむらい機関車』東京創元社 2012年復刊フェア
- 大阪圭吉 『銀座幽霊』東京創元社 2012年復刊フェア
- G・K・チェスタトン 『法螺吹き友の会』論創社
- ウラジーミル・ナボコフ 『プニン』文遊社
- レーモン・クノー 『文体練習』水声社
アンワル・リドワンという作家のことはまったく知らないが、マレーシアの作家らしい。あまり紹介されることがない国の作家なので気にかけておきたい。
ケッチャムは鬼畜として有名なわけだが(誤解を招く表現)、怖くてまだ手を出せていない…
大阪圭吉は以前読んだ短篇が面白かったので、復刊はありがたい。
一旦延期になった『文体練習』は今度こそ出るのか。
クーヴァー、ボラーニョ、パワーズと財布に優しくないのが集中して出るのはなぜなんだろうか。
『プニン』は復刊とのこと。
『法螺吹き友の会』には単行本未収録のブラウン神父ものも入っているんだとか。
2012年8月11日土曜日
ジャニス、渋谷東急古本市
ジャニスが金券半額バックセール中なので神保町へ。久々にエチオピアでカレーを食べた。結構量が多くてお腹いっぱいになってしまった。辛さはひとまず0倍にしたが、まったく辛くなかったので次は少し辛くしてみようかと。
ジャニスでCDを借りてからは渋谷東急の古本市へ。安い本ばかり3冊ほど購入。
図書館に予約していた本を受け取りに。 近くのブックカフェに行こうと思ったらお盆で休みでこれには困った。
TSUTAYAでジョン・カーペンター監督『ザ・フォッグ』を借りたので明日観る。『ミスト』とごっちゃになっていたのはここだけの秘密だ。
家に帰ってからは今日借りたCDをリッピングしながら聴いたり。こうやって本やら音楽やら映画やら趣味のことにうつつをぬかすのが楽しすぎて、結婚とかそういうことを考える暇がないのう。おそらくどこかで道を踏み外してしまったのだろうからそういうことは気にしないことにしよう。
田辺青蛙『魂追い』(角川ホラー文庫)を読み終えた。ゆるふわ妖怪小説って感じか(どんな感じだよ)。
ジャニスでCDを借りてからは渋谷東急の古本市へ。安い本ばかり3冊ほど購入。
図書館に予約していた本を受け取りに。 近くのブックカフェに行こうと思ったらお盆で休みでこれには困った。
TSUTAYAでジョン・カーペンター監督『ザ・フォッグ』を借りたので明日観る。『ミスト』とごっちゃになっていたのはここだけの秘密だ。
家に帰ってからは今日借りたCDをリッピングしながら聴いたり。こうやって本やら音楽やら映画やら趣味のことにうつつをぬかすのが楽しすぎて、結婚とかそういうことを考える暇がないのう。おそらくどこかで道を踏み外してしまったのだろうからそういうことは気にしないことにしよう。
田辺青蛙『魂追い』(角川ホラー文庫)を読み終えた。ゆるふわ妖怪小説って感じか(どんな感じだよ)。
2012年8月6日月曜日
旧乱歩邸、リブロ古本市
昨日は池袋の旧江戸川乱歩邸へ。特別公開ということだったのだが、乱歩邸内や土蔵には入れず。入り口から頑張ってのぞき見る(ある意味乱歩的?)感じ。土蔵は特にじっくり見たかったのだが。雰囲気がわかっただけでもよしとすべきか。その後は立教大学構内をちょっくら散策。蔦が絡まる赤煉瓦の校舎が有名なわけだが、趣があってよいね。
東口へ移動してリブロの古本市へ。あまり本を増やしたくないので買うのは控えめした(つもり)。買った本を積まずに読み、読み終えるまで本を買わなければ積ん読は増えないはずだが、本を買うこと自体が好きなのでそんなことは実行できるわけもないのだった。
津原泰水『猫ノ眼時計』(筑摩書房)を読み終えた。 『蘆屋家の崩壊』を読み返したくなった。
東口へ移動してリブロの古本市へ。あまり本を増やしたくないので買うのは控えめした(つもり)。買った本を積まずに読み、読み終えるまで本を買わなければ積ん読は増えないはずだが、本を買うこと自体が好きなのでそんなことは実行できるわけもないのだった。
津原泰水『猫ノ眼時計』(筑摩書房)を読み終えた。 『蘆屋家の崩壊』を読み返したくなった。
「…ねえ猿渡、この世でいちばん美しいものってなんだと思う?」
「黒尽くめの怪奇小説作家」
(「日高川」p.45)
2012年8月4日土曜日
8月刊行(予定)の翻訳書
ひとまずテスト投稿的に。以下は買う予定の本。自分用メモなので情報がいろいろ不足していて不親切極まりないがご寛恕のほどを。
- P・G・ウッドハウス 『エムズワース卿の受難録』
- 『クトゥルフ神話への招待~遊星からの物体X』
- レイモンド・チャンドラー 『リトル・シスター』
- ジェイムズ・サーバー 『傍迷惑な人々 サーバー短編集』
- 《ミステリーズ!》 vol.54
- アントン・チェーホフ 『かもめ』
- S・J・ボルトン 『毒の目覚め 上・下』
ウッドハウスはジーヴスものが好きなのでこれも買う。クトゥルフ(クトゥルー)神話はあまり知らないし、ラヴクラフトもあまり読んでないのだがこれを機に読もうかと。『リトル・シスター』は春樹大先生の翻訳で、放っておいても売れる気がするのだがまあ一応。サーバーは芹澤恵さんの翻訳だしすごい楽しみ。《ミステリーズ!》は西崎憲さんが訳した怪奇小説が載るらしいので押さえておく。チェーホフは沼野光義訳。S・J・ボルトンについてはよく知らないが、ゴシック・ミステリとあったのでまあ買ってみるかなと。上下巻のものを試しに買うというのは勇気がいるのだが。
あとは気になったものをリストアップ。国書刊行会が祭り状態で大変なことになっている。翻訳書ではないから含めていないが『幻想文学講義 「幻想文学」インタビュー集成』も出るんだよな。楽しみだけどこれまたお値段が…
- コニー・ウィリス 『ブラックアウト』
- オラシオ・カステジャーノス・モヤ 『無分別』
- ウィリアム・シェイクスピア 『トロイラスとクレシダ』
- エドワード・リア 『リアさんって、どんな人?』
- ホルヘ・フランコ 『パライソ・トラベル』
- グスタフ・ルネ・ホッケ 『文学におけるマニエリスム』
- ウラジーミル・ソローキン 『青い脂』
- エドゥアール・グリッサン 『フォークナー、ミシシッピ』
- ショレム・アレイヘム 『牛乳屋テヴィエ』
- フリオ・リャマサーレス 『無声映画のシーン』
- パオロ・ロッシ 『普遍の鍵 新装版』
- C・R・マチューリン 『放浪者メルモス』 新装版
- ショーン・タン 『鳥の王さま ショーン・タンのスケッチ・ブック』
- 『カナダ英語短篇選集 上』
- J・L・ボルヘス編 『新編 バベルの図書館 第1巻 アメリカ編』
- ジュール・ヴェルヌ 『海底二万里 上・下』
- スーザン・ソンタグ 『サラエボで、ゴドーを待ちながら』
- ジェイムズ・ホッグ 『悪の誘惑』 新装版
- レイナルド・アレナス 『めくるめく世界』
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